チェーンウォール工法
特許権 名称「補強土壁構築具」 特許第3883551号 第4455966号
チェーンウォール工法の考え方
テールアルメ工法、ジオテキスタイル工法
補強材の摩擦力により壁面材を支持する形式
多数アンカー
支圧板の抵抗力により壁面材を支持する形式(Wikipedia「補強土壁」より抜粋)
チェーンウォール工法
チェーンの摩擦抵抗と支圧板の支圧抵抗の両者で壁面材を支持する形式
チェーンウォール工法の特長
(1)強度の高い構造
- ・チェーンの大きな引抜き抵抗力
- ・盛土の沈下に耐える構造
- ・施工時の転圧荷重に耐える壁面材
(2)優れた施工性
- ・軽量
- ・壁面のボルトレス継手
- ・コンクリートを必要としない
3)コストパフォーマンスの良さ
- ・高剛性で低価格な壁面材
- ・現場発生土の利用が可能
- ・部材搬入用の仮設道路が不要
パイプフレームの施工性
パイプフレームを差し込むだけでジョイントできる(ボルトレス)ため、特殊な工具を必要としない。軽量(32kg/枚)なため人力施工が可能。
フレックスジョイントの構造性
- ・壁面材と補強材をつなぐフレックスジョイント
- ・軸方向の引張力に強くその他の方向には回転自由だが土圧に対する引張りには有効
- ・盛土材の沈下に対しては追従する
チェーンウォール工法標準断面図
チェーンウォール工法の部材構成
チェーンウォール施工手順
1.掘削、基礎工(砂基礎等)、ボトムレール設置
- ・基面整正した基礎地盤上にボトムレールを設置
- ・アンカーピンを打ち込み固定
2.最下段パイプフレームの設置
- ・ボトムレールに壁面勾配に合わせた突起がでているので、パイプフレームを差込み設置
3.支保工の設置
- ・最下段パイプフレームの前倒れを防ぐためにパイプサポート等の支柱を設ける
4.ワイヤーネット・植生マットの取付け
- ・ワイヤーネットおよび、植生マットを結束線により取付
- ・ワイヤーネットが表側、植生マットが盛土側
5.1層目盛土材巻出し、転圧
- ・1段目のフレックスジョイント取付け位置まで1層目の盛土材を巻出し転圧(仕上り1層厚約25cm)
6-1.1段目フレックスジョイント、チェーン、支圧板取付け
- ・植生マットにフレックスジョイントを差込みチェーンとフレックスジョイントをボルト連結
- ・壁面と直角方向にチェーン敷設
7. 2層目の盛土および、2段目のパイプフレーム設置
- ・2層目の盛土材を巻出し転圧
- ・1層目より約50cm上に2段目のフレックスジョイントを設置、チェーン、支圧板と接続
- ・以降、同様の手順を繰り返す。
8.トップレール設置
- ・壁面材を仕上がりの縦断勾配にあわせて切断、切断面を防錆処理する
- ・トップレールを差込み、ボルトを締めこむ
- ・天端まで盛土材投入、転圧し、完成
完成後
緑化状況
施工実績 国土交通省実績
- ●発注事務所:国土交通省 近畿地方整備局 紀伊山地砂防事務所
- ●施工規模:A=494.7㎡Hmax=8.0m
- ●工事名:平成26年度北股地区堰堤他工事
- ●施 工 業 者:株式会社熊谷組
- ●発注事務所:国土交通省九州地方整備局 延岡河川国道事務所
- ●工事名:宮崎218号 長谷地区改良工事
- ●工事名:村単 林道災害復旧工事 林道松柱線
- ●発注事務所:奈良県吉野郡 十津川村
- ●工事名:西上武幹線(西群馬渋川)新設工事(2工区)
- ●工事管理箇所:東京電力(株)工務部 送変電建設センター 西上武幹線中之条事務所
- ●工事名:東九州道(清武~北郷間)猪八重トンネル北第三工事用道路工事
- ●発注事務所:国土交通省 九州整備局 宮崎河川国道事務所
- ●工事名:椎葉林道松之坂支線災害復旧工事
- ●発注事務所:林野庁 九州森林管理局 宮崎北部森林管理署
間伐材仕様 施工事例
- ●工事名:基幹(日)第1-1号 林道開設工事
- ●発注事務所:愛媛県南予地方局 産業経済部 森林林業課
- ●工事名:基幹(延)第1-1号 林道開設工事
- ●発注事務所:愛媛県南予地方局 産業経済部 森林林業課